2022/10/28
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11月8日はレントゲンの日です。
1895年11月8日、レントゲン博士がX線を発見しました。レントゲン博士によって発見されたX線は医学史の中でも最大の発見といわれており、現在の医療において放射線の利用は不可欠なものとなっています。
当院の検査機器では、レントゲン撮影と骨密度の検査でX線が利用されています。
今回は放射線検査の流れや被ばくについてお話ししたいと思います。
X線などの放射線を利用した検査・治療など、医療に伴って受ける放射線被ばくを医療被ばくといいます。
医療被ばくには、どのような放射線検査・治療を何回受けてもいいというような線量限度はありません。
これを制限してしまうと、患者様が必要な検査を必要な時に受けられなくなってしまうからです。
しかし、放射線検査を自由に行っていいというわけではありません。
病院やクリニックでは、放射線被ばくによって患者様が被るデメリットよりも、放射線を使う検査、治療を行うことによって患者様が得るメリットの方が大きいと医師が判断したときのみ、放射線を使う検査、治療を行うことができます。
看護師や診療放射線技師の判断で放射線検査を行うことはできません。
いつも問診後に患者様をお待たせしていると思いますが、これは問診の内容をもとに医師がそれぞれの患者様に必要な検査を判断しているからです。
また、問診だけで判断できない場合は先に診察を行ってから検査することになります。
医師から検査依頼を受けると、診療放射線技師が患者様を検査室に呼び入れます。
本人確認の後、X線検査を行う前に着替える必要がある方は着替えをお願いしています。
撮影部位にプラスチックや金属があると、見たい骨が見えなくなってしまったり、病変と見誤ってしまったりすることがあるからです。撮影部位から離れている場所の金属などは外す必要はありません。
準備ができたら、診療放射線技師がX線を曝射します。
撮影の際には患者様の体格を見て、できるだけ少ない線量で撮影を行うように心がけています。
特にお子様の撮影では、大人の場合以上に可能な限り少ないX線量で検査が済むように工夫していますのでご安心ください。
放射線検査は被ばくが伴います。
患者様にはできるだけ納得し、安心して検査を受けていただきたく思います。何かご不明な点がございましたら遠慮なくご相談ください。
診療放射線技師:碓井