2022/11/30
こんにちは。すっかり秋も深まってきましたね。最近は海老山が日に日に色づくのを毎日楽しみにしながら通勤しています。
さて紅葉が赤くなる要因として『アントシアニン』というポリフェノールの一種の赤い色素があります。
このアントシアニンは、朝の気温が低くなると増加するため、葉っぱが赤く見えるようになるのですが、
それは、植物が作る『活性酸素』に対する『抗酸化作用』ではないか、と最近の研究では考えているそうです。
活性酸素は昨今アンチエイジング等に関連してよく耳にしますよね。
人間にとって活性酸素は身体に悪いもの、というイメージばかり先行してますが、
実はその強い酸化力で細菌やウィルスなどの異物を撃退する有益な働きをする物質です。
しかし活性酸素が増えすぎると、正常な細胞までも傷つけるようになり、これが老化や病気の原因となってしまいます。
葉っぱの中でも、気温が下がってくると光合成の効率が低下し、クロロフィル(葉緑素、緑の色素)が吸収していた
光エネルギーが過剰となり、余ったエネルギーが酸素と結合して活性酸素を生成してしまいます。
そのため、植物は色づくことにより、アントシアニンを合成し、このアントシアニンが、光を遮る【日傘】のような役目をするため、
光の吸収を減少させることで、活性酸素が増えるのを抑制する役割を持っているのではないか、と考えられています。
人間の体内には元々『抗酸化防御機能』があるのですが、20代をピークに衰え始め、40代で急激に低下すると言われています。
残念ながら人間の体内ではアントシアニンなどのポリフェノールを作ることはできません。
そのため、人間は増えすぎた活性酸素に対抗するために、運動したり食事から抗酸化物質を摂取することが重要になります。
最近の研究では、【習慣化された運動】や【トレーニング】は『抗酸化作用』を高める効果があることがわかってきたそうです。
また軽い運動は活性酸素の発生原因の1つのストレスを解消する効果もあります。
これからの季節寒さが厳しくなると出掛けるのも億劫になりがちですが、
バランスのいい美味しい食事と移ろう季節の変化を楽しみながらウォーキングなどでストレス解消し、いつまでも若々しく過ごしたいですね。
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