2019/09/24
遅い梅雨も明け、暑い季節となってきました。当院におきましては、患者様の登録数が1000名を超え、皆様1人1人に行き届いた配慮が行えるよう、スタッフ一同、兜の緒を締め直す想いであります。
さて、今回お伝えさせていただく内容は、6月のブログで紹介させていただいたSD療法(Spain Dynamics療法)の続編と言う形で、当院で使用している4つのSD療法機器の内のまずは基本のふたつを、少し詳しく説明させていただければと思います。もしも、6月更新分のブログをご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、新着記事のうち「SD療法について」の小窓を覗いていただければ、SD療法とはどんな治療なんだろう、という考え方の入り口部分を記載してありますので、是非とも目を通していただけると幸いです。
それでは1つ目のSD機器
「ストレッチングスティック」です。 こちらの機器は、スティックの中央にふた山の突起が形成されており、その中心部分も凹形状に細工がされています。このスティックの上に仰向けに寝た状態で深呼吸を行うことで、ふた山の部分が脊椎・肋骨の関節を適度に刺激し、凹形状のおかげで無理なく脊椎の動きを引き出すことが実現され、胸~背中~肩の筋肉の緊張を解放できます。
次にふたつ目のSD機器
「ストレッチングベンチ」です。
こちらの機器は、骨盤の関節である仙腸関節の動きが引き出しやすいという30°の傾斜で作られた座面マットに座ることにより、猫背などによって後ろに傾いてしまった骨盤に前向きの傾斜を促せます。また、座面マットの上で体を前方へと傾けるトレーニングを行えば、ももの裏や、ふくらはぎの筋肉の緊張を開放できます。
以上のふたつが今回紹介させていただくSD療法機器、「ストレッチングスティック」と「ストレッチングベンチ」でした。それぞれ身体への負担が少ない状態で非常に簡単に、脊椎・肋骨や骨盤の動きを改善することのできる機器となっておりますので、ご来院の際には是非一見していただければと思います。今回は少し簡便に紹介をいたしましたが、もしもご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、リハビリテーション科のスタッフにお声がけいただければ、より詳しい内容、使用方法、応用方法などについてもご案内いたしますので、お気軽に声を掛けていただければ幸いです。
その他のSD機器(フレックスチェア、ツイストチェア)の紹介はこちらからご覧ください
最後になりますが、8月に入り気温の高い日が多くなっております。日々ニュースなどでも熱中症に罹った方々が増加していると伝えられておりますので、水分・塩分の補給には十分に気を付けていただければと思います。当院にも、受付の向かい側方向リハビリテーション室入り口付近にウォーターサーバーが接地してありますので、気兼ねなくご利用していただければと思います。
理学療法士 弘中 匠
参考文献 ミナト医科学株式会社 SD SERIES